今、私は生理学者としてヒトのさまざまな生体反応について研究しながら、運動療法を中心とした予防医学を提供する施設も経営している。どちらの立ち位置に偏ってもいけない。目指しているのは、医科学の研究を通じて得た最先端の最適解を、広く一般に伝え共に実践し、「人類を一歩先に進める」ことだからだ。
人々が抱えるペインを、確かなエビデンスのもと、あらゆる方法を駆使して解決する。これを一生続ける覚悟でやっていく。悩み苦しんで立ちどまる人がいなくなれば、ヒトはまだまだ進歩できるはずだから。今後はこれまでの経験も活かしつつ、脳、うつ病、不妊症の研究に注力したいと考えている。
そして個人的な思いとしては、世界初のことを成し遂げたい。具体的に、1つ目はまだ誰も相関関係を証明できていない、予防医学のアルゴリズム開発。2つ目はまだ誰も論文を出していない、運動療法の方法論の明示化。この2つの理論を確立し、世界的に認められることが3つ目。最後に、これらを一般化するためのビジネスを発足させることが4つ目である。
「人類の進歩への貢献」と、「人類で初めての達成」。どちらも実現した人が、果たして世界にいるのだろうか。そこに挑戦したい、やってみせるという思いこそが、私の一番の原動力なのだ。